不思議なオブジェ テンセグリティをつくろう
2025年10月18日(土)10:00~11:30
テンセグリティとは、「Tension(張力)」と「Integrity(統合性)」をかけ合わせた造語で、アメリカの思想家バックミンスター・フラーが提唱した概念です。
部材同士を直接つなぐのではなく、ワイヤなどでつなぎ、互いに引っ張り合うことで均衡が保たれる軽量構造で、宙に浮いているように見えるのが特徴です。
講座のはじめに、テンセグリティについて解説しました。
「夢みなとタワー(鳥取県)」「ホワイトライノⅡ(東京大学柏キャンパス)」など、テンセグリティを応用した国内でみられる建造物もご紹介しました。
解説のあと、ひとつめのオブジェ「テンセグリティ・テーブル」を作りました。
まず、2枚の板材に金具を取り付け、中心部をテグスでつなぎます。
そして、中心部のテグスがピンと張るように支えた状態で、四隅の天地をテグスでつなぎ合わせて完成です。
今回作ったものは、およそ300グラムのカップを載せても倒れません!
次に、「テンセグリティ・ボール」を作りました。
6本のストローの端に切り込みをいれて、輪ゴムをかけます。
そして、立方体のそれぞれの面にストローがぶつからないように貼り付けたら、隣のストローの切り込みにかけてあった輪ゴムをひっかけていきます。
全12か所かけたら、立方体を取り出し完成です。
上からつぶしても、ゴムの張力で元に戻ります。
ストローの本数を増やして、より複雑なボールを作ることもできます。
今回は子どもから大人まで、幅広い年齢層の方にご参加いただきました。
指先を使う細かい作業が多かったのですが、とても熱心に取り組んでいただき、みなさん完成させることができました。
構造を理解すれば、いろいろな形のオブジェをつくることができます。
ぜひご家庭で挑戦してみてくださいね。
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